IDENTIFIER
【発明の詳細な説明】 PURPOSE: To make a display code variable and to reutilize an identifier by displaying an identification code by an electrooptical display device. CONSTITUTION: When the power source of a liquid crystal panel 6 is turned OFF by a switch 2, the state of a RAM 4 is simultaneously turned from an output mode to a data input mode. Then, identification code data are transferred while the RAM 4 is controlled by the signals of an external interface 3 by a personal computer or the like. When data transfer to the RAM 4 is normally completed and the power source of the liquid crystal panel 6 is turned ON by the switch 2, the RAM 4 is turned to a data output mode and the identification code data stored in the RAM 4 are displayed on the liquid crystal panel. Since the state of the RAM 4 is held until the switch 2 is switched, the contents of the RAM 4 are not changed as long as the power source of the liquid crystal panel 6 is not turned OFF. COPYRIGHT: (C)1994,JPO&Japio 【特許請求の範囲】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードシステムにおけるワーク等の識別に用いる識別子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバーコードシステムにおける識別子は、紙等にバーコードを印刷したもので、これを識別対象となるものに取り付け、印刷されたバーパターンをバーコードリーダーによって読み取っていた。
【0003】さらに、LCD等の表示器を用いバーコードを表示する装置として、例えば、公開特許公報平4-14328が示すように、移動体識別システム(以下「IDシステム」という)において、応答器が質問器から送信されたデータをバーコード表示するものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の識別子は、コードの表示方法が紙等への印刷であるので、書き換えて再利用することが不可能である。そのため、印刷する紙等のランニングコストを抑えることができない。
【0005】また、IDシステムにおける表示器を用いたバーコード表示は、応答器、質問器、コントロールユニットの構成が必要となり、バーコードシステムにおいてはコストがかかるという問題がある。
【0006】そこで、本発明はこのような問題点を解決するもので、その目的とするところは、液晶等の電気光学的装置を備え、これにコードを表示することによりランニングコストの低減を実現できる識別子を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、バーコード等の識別コードを表示するための識別子において、
a)バーコード等の識別コードを表示するための液晶等の電気光学的表示装置を備え、
b)識別コードを記憶し保持する機能をもち、
c)記憶コードの書き換え禁止と電気光学的表示装置の電源の機能を併用したスイッチを備え、
d)上記a~bをプログラマブルに制御することのできる機能を備えたことを特徴とする識別子。
【0008】
【実施例】本発明は、このような目的を達成するための識別子を提供することにある。
【0009】以下、本発明の一実施例を図1、図2、図3、図4を用いて説明する。
【0010】本発明の識別子は図1のブロック図に示すように電源1、RAM4の状態をデータ入力状態、データ出力状態に切り替え、これに連動し液晶パネルの電源をON、OFFするスイッチ2、外部から本発明の識別子に識別コードデータを転送するためのインターフェース3、表示コードを記憶保持するRAM4、液晶パネルを駆動するための液晶駆動部5、バーコード等の識別コードを表示する液晶パネル6から構成されている。
【0011】電源1は、RAM4及びスイッチ2を経由し液晶パネル6に接続されている。
【0012】さらに、液晶パネル6は液晶駆動部5を経由してRAM4に、RAM4は外部インターフェース3と接続されている。
【0013】図2は液晶パネル上にバーコードを表示した場合の図である。
【0014】バーコードは、黒バーとスペースのそれぞれ細いバーと太いバーで構成されており、この細いバーと太いバーの幅の比は、約1:3と規格で設定されている。図2に示したように液晶画面上でバーコードを表示した場合、この細いバーと太いバーの比を画面のドットに換算して表示する。つまり、細いバーの幅が2ドットの場合、太いバーは6ドットになる。さらに、特に記載しないバーコードの規格とバーコード読み取り装置の規格に対応させ、液晶パネル上にバーコードを表示する。
【0015】次に、このように構成した識別子の動作を図3に示したフローチャートに基づいて説明する。
【0016】液晶パネル6の電源をスイッチ2によりOFFすると同時に、RAM4の状態はデータ出力モードからデータ入力モードに変わる。次に外部インターフェース3の信号によりRAM4をパーソナルコンピューター等により制御しながら識別コードデータの転送を行う。RAM4へのデータ転送が正常に終了し液晶パネル6の電源をスイッチ2によりONするとRAM4がデータ出力モードになり、液晶パネル上にRAM4に記憶された識別コードデータが表示される。このRAM4の状態はスイッチ2を切り替えるまで保持されるので液晶パネル6の電源がOFFにならない限り、RAM4の内容が変更されることはない。したがって、これらの構成によれば意味のないデータを液晶画面に表示し誤って識別子を使用することを防ぐことができ、また、液晶画面に識別コードを表示している時にデータが変化することを防ぐことができる。
【0017】図4は本発明の識別子を工程管理システムに用いた場合の一使用例を示した図である。
【0018】ワーク受け入れ7から入ったワークは、ワーク加工8で加工され、加工終了9で排出される。
【0019】ワーク受け入れ7で、識別子にパーソナルコンピュータ等から識別コードデータを、本発明の識別子に転送しデータを記憶させ、これをワークに取り付ける。更に、ワーク受け入れでは識別子の液晶パネル6の電源とRAM4の状態をデータ出力状態にするスイッチ2がONされ、ワーク加工8に流される。ワーク加工8では本発明の識別子を特に意識する必要はない。次に、加工終了9において本発明の識別子をワークから取り外し、液晶パネル6の電源をOFFにしてワーク受け入れ7に戻し、上記手順を繰り返す。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、識別コードを電気光学的表示装置で表示したことにより、表示コードが可変になり識別子の再利用が可能となる。したがって長期的に考えた場合、くり返し同じ識別子が利用できるのでコストダウンが実現できる。
【請求項1】本発明は、バーコード等の識別コードを表示するための識別子において、
a)バーコード等の識別コードを表示するための液晶等の電気光学的表示装置を備え、
b)識別コードを記憶し保持する機能をもち、
c)記憶コードの書き換え禁止と電気光学的表示装置の電源の機能を併用したスイッチを備え、
d)上記a~bをプログラマブルに制御することのできる機能を備えたことを特徴とする識別子。