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03-03-2016 дата публикации
Номер:
WO2016031272A1
Принадлежит: オリンパス株式会社
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Номер заявки: JP71-05-201594
Дата заявки: 11-03-2015

気腹装置
[1]

 本発明の実施形態は、気腹装置に関し、特に、圧力測定専用のチューブを腔に接続し、リアルタイムで体腔内圧力を計測する気腹装置に関する。

[2]

 近年、患者への侵襲を小さくする目的で、開腹することなく、治療処置を行う腹腔鏡下外科手術が行われている。この腹腔鏡下外科手術においては、患者の腹部に、例えば観察用の内視鏡を体腔内に導く第1のトロカールと、処置具を処置部位に導く第2のトロカールとが穿刺される。この腹腔鏡下外科手術では、第1のトロカールの挿通孔を介して腹腔内に挿入された内視鏡を用いて、処置部位と第2のトロカールの挿通孔を介して挿入された処置具を観察しながら処置等が行われる。

[3]

 このような腹腔鏡下外科手術においては、内視鏡の視野を確保する目的及び処置具を操作するための領域を確保する目的で、気腹装置が用いられている。気腹装置は、腹腔内に気腹用気体として例えば二酸化炭素ガスなどを注入して腔内を一定の圧力に拡張し、内視鏡の視野や処置具の操作領域を確保する。

[4]

 一般的に、気腹装置は、腔への送気を行う送気チューブを用いて腔内の圧力測定も行う。このため、腔への送気を一定時間行った後に、送気を一旦停止させて腔内の圧力を測定する。そして、腔内の圧力が設定圧力に到達するまでこのような間欠送気を行う(例えば、特開平8-126606号公報参照)。

[5]

 しかしながら、特開平8-126606号公報に記載された気腹装置は、腔内の圧力が設定圧力に到達するまでに時間がかかってしまうという問題があった。これを解決するものとして、送気チューブの他に腔内圧力測定専用のチューブを設けて腔に接続し、この専用チューブで腔内の圧力をリアルタイムで監視する方法(RTPS)を用いた気腹装置が開発されている。この気腹装置は、圧力計測と送気とを別々のチャネルで行うことにより、連続的に送気することができるため、腔内の圧力を短時間で設定圧力に到達させることができる。

[6]

 RTPSを用いた気腹装置では、圧力測定用のチューブ(以下、RTPSチューブ)が途中で潰れてしまった場合、腔内の圧力を正しく測定できないという問題があった。このような状況を気腹装置が検知できないと、腔内が過圧状態になってしまうなど患者が危険晒されてしまう可能性がある。そこで、このような状態になることを防止するために、RTPSチューブに微量の送気を行うことでチューブの潰れを検知する気腹装置が提案されている(例えば、米国特許6299592号公報参照)。

[7]

 米国特許6299592号公報に記載された装置では、RTPSチューブに微量の送気を行うと、チューブが潰れている場合にはチューブ内が過圧状態となることを利用し、チューブの潰れを検知している。

[8]

 しかしながら、米国特許6299592号公報に記載された気腹装置では、気腹装置内に流量調整弁など高価な空圧部品を追加で設置する必要があるため、気腹装置が高価になってしまうという問題があった。また、例えば100ml程度の小さな腔(直腸など)に送気して腔を拡張する場合、潰れ検知のための微量な送気であっても腔内が過圧となってしまい、患者に大きな負担がかかってしまうという問題があった。

[9]

 そこで、本発明は、高価な空圧部品を新たに設けることなく、また、送気を行うことなく、RTPSチューブの潰れを検知することができる気腹装置を提供することを目的とする。

[10]

 本発明の一態様の気腹装置は、所定の気体を送気する送気源に連通して、患者の体腔へ前記気体を供給する送気管路と、前記送気管路に供給される送気流量を調整する送気流量可変部と、前記送気管路に接続される第一の圧力測定部とを有する。また、気腹装置は、前記患者の体腔内の圧力を測定するための圧力測定管路と、前記圧力測定管路に接続される圧力測定管路接続部と、中継管路を介して前記圧力測定管路接続部と接続される第二の圧力測定部と、前記圧力測定管路から前記中継管路の間に設けられ、管路内の気体を外部に連通させる気体リーク部と、を有する。

[11]

本発明の第1の実施形態に係わる気腹装置1の全体構成の一例を説明する図。第1の実施形態に係わる体腔圧測定用管路の詳細な構成の一例を説明する図。RTPSチューブ15が潰れている状態を説明する図。RTPSチューブ15が潰れた場合における圧力計9の測定値の変化を説明する図。気腹装置1による送気動作手順の一例を説明するフローチャート。フィルタ19が配置されたRTPSチューブ15の構成の一例を説明する図。第2の実施形態に係わる気腹装置1の全体構成の一例を説明する図。第3の実施形態に係わる体腔圧測定用管路の詳細な構成の一例を説明する図。第3の実施形態に係わるRTPSチューブ15の詳細な構造を説明する図。第4の実施形態に係わる体腔圧測定用管路の詳細な構成の一例を説明する図。第5の実施形態に係わる気腹装置1´の全体構成の一例を説明する図。気腹装置1´による送気動作手順の一例を説明するフローチャート。

[12]

 以下、図面を参照して実施形態を説明する。

[13]

(第1の実施形態)
 図1は、本発明の第1の実施形態に係わる気腹装置1の全体構成の一例を説明する図である。図1に示すように、本実施形態の気腹装置1内には、一次減圧器2と、電空比例弁3と、送気管路の開閉を行う電磁弁4と、送気する気体の流量を測定する流量計5と、送気する気体の供給圧を測定する圧力計7と、体腔内の圧力を測定する圧力計8、9と、気腹装置1内の各構成部位の制御を行う制御部6とが主に設けられている。

[14]

 また、気腹装置1には、送気口金12と、RTPS口金14と、ボンベ口金10とが設けられている。ボンベ口金10には、高圧ガス用チューブを介して、送気源としての炭酸ガスボンベ11が接続されている。送気口金12には、腔に挿入された図示しないトロカールを介して体腔内に炭酸ガスなどの気腹用ガスを送気するための、送気管路としての送気チューブ13が接続されている。また、圧力測定管路接続部としてのRTPS口金14には、腔に挿入された図示しないトロカールを介して体腔内の圧力を測定するための、圧力測定管路としてのRTPSチューブ15接続されている。

[15]

 圧力計7は、炭酸ガスボンベ11から供給された炭酸ガスの圧力を計測し、制御部6に出力する。一次減圧器2は、ボンベ口金10を介して供給された高圧の炭酸ガスを、所定の圧力に減圧する。送気流量可変部としての電空比例弁3は、弁部に作用する減圧ばねの力を変化させることにより、圧力を所定の電気的に調整できるように構成されている。制御部6から入力される制御信号に基づいて、一次減圧器2で減圧された炭酸ガスの圧力を、0~100mmHg程度の範囲内の送気圧に変化させる。

[16]

 電空比例弁3の下流側の送気用管路は、電磁弁4、圧力計8、流量計5、送気口金12、送気チューブ13で構成されている。一方、気腹装置1には、送気用管路のほかに、体腔圧測定用管路も設けられている。体腔圧測定用管路は、圧力計9、中継管路21、RTPS口金14、RTPSチューブ15で構成されており、体腔内の圧力を測定するための管路である。

[17]

 電磁弁4は、制御部6から入力される制御信号に基づいて開閉動作を行う。第一の圧力測定部としての圧力計8は、送気チューブ13を介して体腔内の圧力を測定し、測定結果を制御部6へ出力する。流量計5は、体腔内に供給される炭酸ガスの流量を測定し、測定結果を制御部6へ出力する。第二の圧力測定部としての圧力計9は、RTPSチューブ15を介して体腔内の圧力を測定し、測定結果を制御部6へ出力する。RTPSチューブ15には、管路内の気体を管路外にリークさせるための、気体リーク部としての小孔18が設けられている。

[18]

 なお、RTPSチューブ15の潰れを迅速に検出するために、体腔圧測定用管路の管路容量は小さいことが望ましい。従って、中継管路21及びRTPSチューブ15の内径は送気チューブ13の内径に比べて細くなされている。例えば、送気チューブ13の内径が6~8mm程度である場合、中継管路21やRTPSチューブ15の内径は1~2mm程度になされることが望ましい。

[19]

 次に、体腔圧測定用管路の構成について、図2を用いて説明する。図2は、第1の実施形態に係わる体腔圧測定用管路の詳細な構成の一例を説明する図である。

[20]

 図2に示すように、体腔圧測定用管路は、気腹装置1内部と気腹装置1の外部とに跨って構成されている。気腹装置1内部は、圧力計9とRTPS口金14とを中継管路21が接続するように構成されている。気腹装置1外部は、RTPS口金14に接続されたRTPSチューブ15が、トロカール17介して患者16の体腔内に挿入され構成されている。また、RTPSチューブ15には、気腹装置1側の末端近傍に、小孔18が設けられている。小孔18はRTPSチューブ15上の任意の場所に設けることができるが、小孔18よりトロカール17側に潰れが発生した場合しか、チューブ潰れを検出できない。従って、小孔18はなるべく気腹装置1側の末端に近い位置に設けることが望ましい。

[21]

 体腔内の圧力は、トロカール17とRTPSチューブ15とを介して気腹装置1内の圧力計9で測定される。RTPSチューブ15に潰れが生じていない通常状態である場合、RTPSチューブ15に設けられた小孔18から微量に気体が漏れるが、この漏れ量は、気体が満たされている体腔、トロカール17、RTPSチューブ15、中継管路21のトータルの容量に比べてごく微量である。

[22]

 例えば、体腔とトロカールのトータル容量が3L、RTPSチューブ15の長さが3m、RTPSチューブ15と中継管路21の直径(内径)が2mm、RTPSチューブ15の長さが3m、中継管路21の長さが10cmである場合について考える。この場合、体腔圧測定用管路と体腔内の容量は、次の(1)式で算出される。

[23]

 3+(1×1×3.14×3100)/1000000=3.009734[L]…(1)
 小孔18からの気体の漏れ量が、例えば1~2mL/Sec程度である場合、気体が満たされている部分の容量に対する漏れ量は0.03~0.06%程度となる。従って、小孔18から気体の漏れによる体腔内圧力の低下は無視できる程度であるため、圧力計9で測定される圧力は体腔内の圧力と一致するものとみなすことができる。このように、体腔圧測定用管路を図2のように構成することで、体腔内の圧力を測定するために送気を一時停止させることなく、連続的に送気を行いながら、RTPSチューブ15を介して体腔内の圧力をリアルタイムで測定することができる。

[24]

 次に、RTPSチューブ15に潰れが生じている場合について説明する。図3は、RTPSチューブ15が潰れている状態を説明する図である。図3に示すように、RTPSチューブ15の途中の地点Aで潰れが生じた場合も、潰れが生じていない場合と同様に、小孔18から管路内の気体が微量に漏れる。しかし、潰れが生じていない場合に比べて、気体が満たされている管路容量、すなわち、中継管路21と、RTPS口金14から潰れ地点AまでのRTPSチューブ15の部分容量とを合わせた容量はごく少量である。例えば、RTPSチューブ15の気腹装置1側の端部から地点Aまでの長さが1m、RTPSチューブ15と中継管路21の直径(内径)が2mm、中継管路21の長さが10cmである場合について考える。この場合、圧力計9から地点Aまでの体腔圧測定用管路の容量は、次の(2)式で算出される。

[25]

 (1×1×3.14×1100)/1000000=0.003454[L]…(2)
 このように、潰れが生じた場合、体腔圧測定用管路内の容量は体腔内の容量に比べて小さいため、小孔18からの気体の漏れ量が例えば1~2mL/Sec程度のごく微量である場合でも、潰れが生じてから1.5~4秒程度で管路内の圧力は大気圧まで下がってしまう。従って、圧力計9を監視し、測定値の降下を検出することにより、RTPSチューブ15の潰れを検出することができる。

[26]

 なお、上述の一例で用いた具体的な数値はあくまでも一例であり、RTPSチューブ15や中継管路21の内径や長さは、適切なサイズに変更可能である。

[27]

 図4は、RTPSチューブ15が潰れた場合における圧力計9の測定値の変化を説明する図である。縦軸は圧力計9の測定値を、横軸は時間を示している。図4において、実線は、RTPSチューブ15が潰れた場合の圧力変化の一例を表しており、一点鎖線は、RTPSチューブ15が外れてしまった場合の圧力変化の一例を表している。時刻t1においてRTPSチューブ15に潰れが生じた場合、圧力計9の測定値は遅滞なく降下し、間もなく大気圧(0mmHg)に到達する。このように、圧力計9の測定値の変化を監視することにより、RTPSチューブ15の潰れをすぐに発見することができる。

[28]

 なお、同じ時刻t1においてRTPSチューブ15が外れてしまった場合、潰れた場合よりも急激に圧力計9の測定値が降下し、直ちに大気圧(0mmHg)に達する。従って、圧力計9の測定値の降下度合い(傾き)によって、RTPSチューブ15に潰れが生じたのか、外れてしまったのかを判別することもでき、通常状態への復旧を迅速に行うことができる。

[29]

 次に、本実施形態の気腹装置1を用い、患者の体腔内にガスを送気し気腹する手順について、図5を用いて説明する。図5は、気腹装置1による送気動作手順の一例を説明するフローチャートである。

[30]

 まず、ステップS1からステップS5の一連の手順を実行し、気腹装置1がRTPSチューブ15を介して患者の体腔に正しく接続できているか否かを判定する。RTPSチューブ15の接続判定方法として、圧力計8と圧力計9の測定値を比較する方法を用いる。RTPSチューブ15が正しく接続されていない場合(RTPSチューブ15が折れ曲がっている場合なども含まれる)、圧力計8と圧力計9との測定値に差異が生じる。従って、圧力計8と圧力計9との測定値が一致している場合に、RTPSチューブ15が正しく接続されていると判定する。

[31]

 ただし、圧力計8と圧力計9との測定値を比較するためには、体腔がある程度膨らんでいる必要がある。なぜなら、体腔圧が0mmHgの状態で両者の圧力を比較する場合、体腔が本当に空であるのか、RTPSチューブ15が外れてしまい大気圧を測定してしまっているのかの識別ができず、正しい判定ができないためである。そこでまず、従来の気腹装置と同様に、制御部6により電空比例弁3を制御することで、ガスの送気と送気の停止を交互に行い、間欠送気を行う(ステップS1)。間欠送気の送気停止の期間に圧力計8で体腔内の圧力を測定し、測定値が予め設定されている閾値に到達していない場合(ステップS2、No)、ステップS1に戻って間欠送気を続ける。

[32]

 一方、圧力計8での測定値が予め設定されている閾値に到達している場合(ステップS2、Yes)、圧力計8での測定値と、気腹のターゲット圧力(設定値)とを比較する。圧力計8での測定値が設定値に到達している場合(ステップS3、Yes)、間欠送気のみで十分に気腹が行えているため、連続送気に移行せずに、送気動作を終了する。

[33]

 圧力計8での測定値が、設定値に到達していない場合(ステップS3、No)、圧力計9により、RTPSチューブ15を介して体腔内の圧力を測定する。圧力計8での測定値と圧力計9での測定値とを比較し(ステップS4)、両者が一致している場合(ステップS5、Yes)、RTPSチューブ15が正しく接続されていると判定される。一方、両者が一致していない場合(ステップS5、No)、RTPSチューブ15が正しく接続されていないと判定されるため、ステップS1に戻って間欠送気により体腔内を気腹していく。

[34]

 ステップS1からステップS5の一連の手順により、気腹装置1がRTPSチューブ15を介して患者の体腔に正しく接続できていると判定されると、ステップS6からステップS9の一連の手順を実行し、連続送気により体腔内を気腹していく。連続送気は、圧力計9で体腔内の圧力をリアルタイムに測定しながら、測定結果に基づいて連続的に体腔内に送気を行い、体腔内を高速に設定圧まで気腹する送気方法である。本実施形態の気腹装置1は、連続送気の最中にRTPSチューブ15の潰れ検知を行うことが特徴的である。

[35]

 連続送気の最中は圧力計9の測定値に基づいて送気量を調整しているため、RTPSチューブ15に潰れが生じることにより圧力計9が体腔内圧力を正しく測定できなくなってしまうと、体腔内に過送気してしまう恐れがある。従って、連続送気中にRTPSチューブ15の潰れ検知を行う必要がある。

[36]

 まず、制御部6により電空比例弁3と電磁弁4とを開の状態に制御することで、連続送気を行う(ステップS6)。連続送気中の所定のタイミングで、圧力計9により体腔内の圧力を測定する(ステップS7)。本実施形態の気腹装置1は、RTPSチューブ15上に小孔18を設けたことにより、チューブ潰れが発生した場合に、圧力計9の測定値が潰れ発生時から間もなく大気圧レベルまで降下する。従って、ステップS7で得られた測定値が予め設定されている閾値圧を下回っているか否かを判定することにより(ステップS8)、RTPSチューブ15の潰れを検出することができる。

[37]

 圧力計9の測定値が予め設定されている閾値圧を下回っている場合(ステップS8、Yes)、RTPSチューブ15が潰れていると判定し、ステップS1の間欠送気に戻る。そして、RTPSチューブ15の潰れが解消されて、RTPSチューブ15が正常に体腔内に接続されるまで、連続送気は行わずに間欠送気を続ける。なお、間欠送気の間にRTPSチューブ15の潰れが解消された場合、ステップS5において圧力計8の測定値と圧力計9の測定値とが一致するため、ステップS6の連続送気に再び移行する。

[38]

 一方、圧力計9の測定値が予め設定されている閾値圧以上である場合(ステップS8、No)、RTPSチューブ15に潰れなどは生じておらず、正常に体腔内の圧力が測定できていると判定する。続いて圧力計9の測定値と気腹のターゲット圧力(設定値)とを比較する。圧力計9での測定値が設定値に到達していない場合(ステップS9、No)、ステップS6に戻り、連続送気による気腹を継続する。圧力計9での測定値が設定値に到達している場合(ステップS9、Yes)、制御部6により電空比例弁3を制御して弁を閉じ、送気動作を終了する。

[39]

 このように、本実施形態によれば、RTPSチューブ15上に小孔18を設けているので、RTPSチューブ15に潰れが発生した場合、小孔18から圧力測定管路内のガスが管路外に漏れ、潰れ発生から間もなく圧力計9の測定値が大気圧レベルまで低下する。これにより、圧力計9の測定値を監視することでRTPSチューブ15の潰れを検出することができるがため、高価な空圧部品を新たに設ける必要がない。また、送気を行う必要がないため、体腔内に過送気することなく安全に気腹することができる。

[40]

 なお、上述の実施形態においては、制御部6は電空比例弁3を制御することにより送気管路の開閉を行うようにしたが、電磁弁4を制御することにより開閉を行うようにしてもよい。また、上述の実施形態においては、送気する炭酸ガスを減圧するための減圧器(一次減圧器2)を送気管路中に1つだけ設置した場合を例示したが、複数の減圧器を設けて段階的に減圧するように構成してもよい。

[41]

 更に、図6に示すように、RTPSチューブ15上にフィルタ19を配置し、体腔内を通過したガスに含まれる異物により小孔18が塞がれることを防止するように気腹装置1を構成してもよい。図6は、フィルタ19が配置されたRTPSチューブ15の構成の一例を説明する図である。図6に示すように、小孔18よりトロカール17側のRTPSチューブ15上に、少なくとも小孔18の径よりも大きな異物を除去可能なフィルタ19を配置することで、小孔18が異物で塞がれることを防止するとともに、気腹装置1内部に異物や異物に付着した病原菌や細胞などが混入して汚染されることを防止することができる。

[42]

 また、RTPSチューブ15の潰れを抑制するために、RTPSチューブ15の両端部を除く部分と、送気チューブ13との両端部を除く部分とを、接着などにより一体化して設置してもよい。RTPSチューブ15の両端部は、RTPS口金14とトロカール17に接続し、送気チューブ13の両端部は、送気口金12とトロカール17とは別のトロカールに接続する必要がある。RTPSチューブ15と送気チューブ13を全ての部分で接着して一体化してしまうと、これらの接続ができなくなってしまう。従って、RTPSチューブ15と送気チューブ13の端部は、所定の部位に接続できるように一体化させずに個々のチューブを独立させておく。

[43]

 一体化されていることにより、送気チューブ13とRTPSチューブ15には外部から同じ力が加えられる。また、送気チューブ13の径はRTPSチューブ15の径よりも大きく形成されている。一般的に、径が大きいほど最小曲げ半径(曲げる力が加わった場合に、チューブが潰れずに管路形状を保つことができる最小半径)も大きくなる。従って、送気チューブ13とRTPSチューブ15とを一体化した部分では、外部から曲げる力が加えられたときに、径が太い送気チューブ13のほうがRTPSチューブ15よりも先に潰れることになる。送気チューブ13の潰れは、従来の気腹装置と同様に圧力計8で検出することができるため、RTPSチューブ15が潰れる前に、潰れが発生しやすい状況を回避することができる。

[44]

 また、送気チューブ13とRTPSチューブ15とを一体化した部分では、例えば床に置かれたチューブを足で踏み潰すなど、外部から押し潰す力が加えられたときにも、径が大きい送気チューブ13のほうがRTPSチューブ15よりも先に潰れることになる。このように、送気チューブ13とRTPSチューブ15とを接着して一体化することで、径が小さいRTPSチューブ15が潰れることを抑制することができる。また、圧力計8を監視し送気チューブ13の潰れを検出することで、RTPSチューブ15が潰れそうな状況をいち早く察知して対処することができ、RTPSチューブ15が潰れることなく、より安全に気腹動作を行うことができる。

[45]

(第2の実施形態)
 上述した第1の実施形態の気腹装置では、体腔圧測定用管路内の気体を管路外にリークさせるための小孔18をRTPSチューブ15上に設けていた。これに対し、本実施形態においては、小孔18を中継管路21上に設けている点が異なっている。図7は、第2の実施形態に係わる気腹装置1の全体構成の一例を説明する図である。本実施形態の気腹装置は、小孔18が設けられている位置以外は、第1の実施形態と同様の構成である。また、RTPSチューブ15の潰れを検知する方法や、気腹の方法も、第1の実施形態と同様である。第1の実施形態の気腹装置では、小孔18からRTPS口金14までの間のRTPSチューブ15に潰れが発生した場合に、圧力計9で潰れを検出することができなかった。これに対し、本実施形態の気腹装置では、中継管路21上に小孔18を設けているので、潰れの位置にかかわらず、確実に潰れを検出することができる。

[46]

 このように、本実施形態においては、小孔18を気腹装置1内の中継管路21上に設けることで、RTPSチューブ15のどの位置で潰れが発生しても、確実に潰れを検出することができる。従って、圧力計9による体腔内圧の誤測定をより確実に防止することができ、安全に気腹することができる。

[47]

 なお、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、RTPSチューブ15上にフィルタ19を配置し、体腔内を通過したガスに含まれる異物により小孔18が塞がれることを防止するように気腹装置1を構成してもよい。また、RTPSチューブ15の潰れを抑制するために、RTPSチューブ15の両端部を除く部分と、送気チューブ13との両端部を除く部分とを、接着などにより一体化して設置してもよい。

[48]

(第3の実施形態)
 上述した第1の実施形態の気腹装置や第2の実施形態の気腹装置では、体腔圧測定用管路内の気体を管路外にリークさせるための小孔18を、RTPSチューブ15上や中継管路21上に設けていた。これに対し、本実施形態においては、小孔18をRTPS口金14に設けている点が異なっている。図8は、第3の実施形態に係わる体腔圧測定用管路の詳細な構成の一例を説明する図である。本実施形態の気腹装置は、小孔18が設けられている位置以外は、第1の実施形態と同様の構成である。また、RTPSチューブ15の潰れを検知する方法や、気腹の方法も、第1の実施形態と同様である。

[49]

 第1の実施形態の気腹装置では、小孔18からRTPS口金14までの間のRTPSチューブ15に潰れが発生した場合に、圧力計9で潰れを検出することができなかった。これに対し、本実施形態の気腹装置では、図8に示すように、RTPS口金14上に小孔18を設けているので、潰れの位置にかかわらず確実に潰れを検出することができる。また、第2の実施形態の気腹装置では、気腹装置内の中継管路21上に小孔18を設けていたので、小孔18が詰まってしまうなどの不具合が発生した場合に、気腹装置を分解して対処しなければならず、手間がかかってしまう。これに対し、本実施形態の気腹装置では、気腹装置から突出するように設置されたRTPS口金14上に小孔18を設けているので、小孔18の詰まりなど不具合に対するメンテナンス性がよい。

[50]

 なお、図8に示すように、RTPSチューブ15を気腹装置1に取り付ける場合、通常はRTPS口金14の端部の外周に、RTPSチューブ15の端部を覆いかぶせるようにする。このとき、RTPSチューブ15がRTPS口金14に設けられた小孔18を塞いでしまい、小孔18から管路内のガスが抜けなくなってしまう可能性がある。このため、例えば図9に示すように、RTPSチューブ15の端部(RTPS口金14に装着する側の端部)のチューブ厚みを薄くして、先端部を切り欠き形状にする。図9は、第3の実施形態に係わるRTPSチューブ15の詳細な構造を説明する図である。このとき、切り欠き部の長さが、RTPS口金14の端部から小孔18までの長さよりも短くなるように、RTPSチューブ15の先端を加工する。

[51]

 RTPSチューブ15の先端に切り欠き部を設けることで、図8に示すように、RTPSチューブ15をRTPS口金14に装着した場合、切り欠き部がストッパーとなり、RTPSチューブ15がRTPS口金14上に設けられた小孔18を塞ぐことを防止することができる。

[52]

 なお、RTPSチューブ15によってRTPS口金14に上に設けられた小孔18が塞がれてしまうことを防止する手段は、上述したRTPSチューブ15の先端部に切り欠き部を設ける手段に限定されるものではなく、例えば、RTPS口金14の小孔18よりもRTPSチューブ15が取り付けられる側の端部に近い部分に、ストッパーを設けるなど、他の手段を用いてもよい。

[53]

 このように、本実施形態においては、小孔18をRTPS口金14上に設けることで、RTPSチューブ15のどの位置で潰れが発生しても、確実に潰れを検出することができる。従って、圧力計9による体腔内圧の誤測定をより確実に防止することができ、安全に気腹することができる。また、気腹装置から突出するように設置されたRTPS口金14上に小孔18を設けているので、小孔18の詰まりなど不具合に対するメンテナンス性がよい。

[54]

 なお、本実施形態においても、第1及び第2の実施形態と同様に、RTPSチューブ15上にフィルタ19を配置し、体腔内を通過したガスに含まれる異物により小孔18が塞がれることを防止するように気腹装置1を構成してもよい。また、RTPSチューブ15の潰れを抑制するために、RTPSチューブ15の両端部を除く部分と、送気チューブ13との両端部を除く部分とを、接着などにより一体化して設置してもよい。

[55]

(第4の実施形態)
 上述した第1~第3の実施形態の気腹装置では、圧力測定用管路内の気体を管路外にリークさせるための気体リーク部として、圧力測定用管路上に小孔18が設けていた。これに対し、本実施形態においては、圧力測定用管路の一部をガス透過性のある材質で形成するが異なっている。本実施形態の気腹装置は、小孔18のかわりにRTPSチューブ15の一部がガス透過性のある材質で形成されている点以外は、第1の実施形態と同様の構成である。また、RTPSチューブ15の潰れを検知する方法や、気腹の方法も、第1の実施形態と同様である。

[56]

 図10は、第4の実施形態に係わる体腔圧測定用管路の詳細な構成の一例を説明する図である。本実施形態のRTPSチューブ15´は、例えば塩化ビニルなどガス非透過性の材質で形成されているチューブ15aの端部に、例えばシリコンなどガス透過性の材質で形成されているチューブ15bを固着して形成されている。そして、ガス非透過性の材質で形成されているチューブ15bを、RTPS口金14に装着して圧力測定用管路を構成している。圧力測定用管路から管路外へガスが漏れ出す量は、チューブ15bの材質と、RTPS口金14のRTPSチューブ15´側端部からチューブ15aとチューブ15bとの接着端までの長さとに依存する。

[57]

 チューブ15bから管路外へガスが漏れ出す量が大きすぎると、気腹の効率が悪くなってしまうので、漏れ量は小さいほうが望ましい。従って、例えば、チューブ15bの材質としてシリコンを用いた場合、RTPS口金14のRTPSチューブ15´側端部からチューブ15aとチューブ15bとの接着端までの長さが数ミリメートル程度になるように、各部位を構成することが望ましい。

[58]

 このように、本実施形態においては、気体リーク部としてRTPSチューブ15´の一部をガス透過性のある材質で形成しているので、RTPSチューブ15に小孔18を設けることなくRTPSチューブ15´の潰れを検出することができる。なお、チューブ15bはRTPSチューブ15´のRTPS口金14側の端部に配置することが望ましいが、必ずしもこの位置に限定されるものではなく、例えば、ガス非透過性のチューブ15aの途中に配置してもよい。

[59]

(第5の実施形態)
 上述した第2の実施形態の気腹装置では、圧力測定用管路内の気体を管路外にリークさせるための気体リーク部として、中継管路21上に小孔18が設けていた。これに対し、本実施形態においては、小孔18のかわりに開閉電磁弁20を用いている点が異なっている。本実施形態の気腹装置1´は、図11に示すように、中継管路21上に小孔18が形成されておらず、開閉電磁弁20が配置されている点以外は、第2の実施形態と同様の構成である。

[60]

 図11は、第5の実施形態に係わる気腹装置1´の全体構成の一例を説明する図である。開閉電磁弁20は、制御部6から入力される制御信号に従って、弁の開閉動作を行う。弁が開の状態の場合、弁を介して微量のガスが中継管路21外に漏れ出す。すなわち、開閉電磁弁20が開の状態の場合、中継管路21上に小孔18が設けられている場合と同様の状態になる。一方、開閉電磁弁20が閉の状態の場合、中継管路21を含む圧力測定用管路からの意図的なガスの漏れがなくなる。なお、開閉電磁弁20は、開の状態の場合におけるガスの漏れ量が、中継管路21上に小孔18が設けられている場合と同程度の漏れ量(例えば、1~2mL/Sec程度)になるように調整されている。

[61]

 すなわち、開閉電磁弁20が開の状態の場合、RTPSチューブ15に潰れが発生すると、圧力計9から潰れが発生した地点までの体腔圧測定用管路中のガスが、弁から外に漏れる。従って、開閉電磁弁20が開の状態において、圧力計9の測定値の降下を検出することにより、RTPSチューブ15の潰れを検出することができる。また、開閉電磁弁20を閉の状態の場合、RTPSチューブ15の潰れの検出はできないが、体腔圧測定用管路中のガスは管路外に漏れ出さないため、効率よく気腹を行うことができる。

[62]

 このように構成された気腹装置1´を用い、患者の体腔内にガスを送気し気腹する手順について、図12を用いて説明する。図12は、気腹装置1´による送気動作手順の一例を説明するフローチャートである。

[63]

 まず、ステップS11からステップS15の一連の手順を実行し、気腹装置1´がRTPSチューブ15を介して患者の体腔に正しく接続できているか否かを判定する。ステップS11からステップS15の手順は、図5を用いて説明した第1の実施形態の気腹装置1の送気動作手順におけるステップS1からステップS5の手順と同様である。

[64]

 ステップS11からステップS15の一連の手順により、気腹装置1´がRTPSチューブ15を介して患者の体腔に正しく接続できていると判定されると、ステップS16からステップS21の一連の手順を実行し、連続送気により体腔内を気腹していく。

[65]

 まず、制御部6により電空比例弁3と電磁弁4とを開の状態に制御することで、連続送気を行う(ステップS16)。次に、制御部6により、所定のタイミングで開閉電磁弁20を開の状態に制御する(ステップS17)。開閉電磁弁20が開になされることで、弁から微量のガスが漏れ出し、RTPSチューブ15に潰れが検出可能になる。続いて、圧力計9により体腔内の圧力を測定する(ステップS18)。測定終了後は、ガスの漏れを防ぐために、制御部6によって開閉電磁弁20を閉の状態に制御する(ステップS19)。

[66]

 チューブ潰れが発生している場合、圧力計9の測定値が潰れ発生時から間もなく大気圧レベルまで降下する。従って、ステップS18で得られた測定値が予め設定されている閾値圧を下回っているか否かを判定することにより(ステップS20)、RTPSチューブ15の潰れを検出することができる。圧力計9の測定値が予め設定されている閾値圧を下回っている場合(ステップS20、Yes)、RTPSチューブ15が潰れていると判定し、ステップS11の間欠送気に戻る。そして、RTPSチューブ15の潰れが解消されて、RTPSチューブ15が正常に体腔内に接続されるまで、連続送気は行わずに間欠送気を続ける。なお、間欠送気の間にRTPSチューブ15の潰れが解消された場合、ステップS15において圧力計8の測定値と圧力計9の測定値とが一致するため、ステップS16の連続送気に再び移行する。

[67]

 一方、圧力計9の測定値が予め設定されている閾値圧以上である場合(ステップS20、No)、RTPSチューブ15に潰れなどは生じておらず、正常に体腔内の圧力が測定できていると判定する。続いて圧力計9の測定値と気腹のターゲット圧力(設定値)とを比較する。圧力計9での測定値が設定値に到達していない場合(ステップS21、No)、ステップS16に戻り、連続送気による気腹を継続する。圧力計9での測定値が設定値に到達している場合(ステップS21、Yes)、制御部6により電空比例弁3を制御して弁を閉じ、送気動作を終了する。

[68]

 このように、本実施形態においては、気体リーク部として中継管路21に開閉電磁弁20を設け、RTPSチューブ15の潰れを検出するタイミングに合わせて開閉電磁弁20の開閉を制御することで、効率よく気腹を行いながらRTPSチューブ15の潰れを検出することができる。すなわち、開閉電磁弁20が開の状態のときは、上述した実施例1~4の場合と同様に、圧力計9の測定値からRTPSチューブ15の潰れを検出することができ、開閉電磁弁20が閉の状態のときは、ガスの漏れがなくなるために、効率よく気腹を行うことができる。

[69]

 本明細書における各「部」は、実施の形態の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウェアやソフトウエア・ルーチンに1対1には対応しない。従って、本明細書では、実施の形態の各機能を有する仮想的回路ブロック(部)を想定して実施の形態を説明した。また、本実施の形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。さらに、本実施の形態における各手順の各ステップの全てあるいは一部をハードウェアにより実現してもよい。

[70]

 本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として例示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

[71]

 本発明の気腹装置によれば、高価な空圧部品を新たに設けることなく、また、送気を行うことなく、RTPSチューブの潰れを検知することができる。

[72]

 本出願は、2014年8月27日に日本国に出願された特願2014-172989号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。



[1]

Provided is an insufflator capable of detecting collapse of an RTPS tube without newly providing an expensive air pressure component and without performing air supply. An insufflator (1) comprises: an air supply tube (13) in communication with a carbon dioxide gas tank (11) for supplying a prescribed gas to a patient's body cavity; an electropneumatic proportional valve (3) for adjusting air supply flow rate; and a pressure gauge (8) connected to the air supply tube (13). The insufflator (1) also comprises: an RTPS tube (15) for measuring the pressure inside the patient's body cavity; an RTPS connector (14) to be connected to the RTPS tube (15); a pressure gauge (9) connected to the RTPS connector (14) via a relay conduit (21); and a small hole (18) provided between the RTPS tube (15) and the relay conduit (21) to bring gas inside the conduit into communication with the outside.

[2]



 所定の気体を送気する送気源に連通して、患者の体腔へ前記気体を供給する送気管路と、
 前記送気管路に供給される送気流量を調整する送気流量可変部と、
 前記送気管路に接続される第一の圧力測定部と、
 前記患者の体腔内の圧力を測定するための圧力測定管路と、
 前記圧力測定管路に接続される圧力測定管路接続部と、
 中継管路を介して前記圧力測定管路接続部と接続される第二の圧力測定部と、
 前記圧力測定管路から前記中継管路の間に設けられ、管路内の気体を外部に連通させる気体リーク部と、
 を有することを特徴とする、気腹装置。

 前記気体リーク部は、小孔であることを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。

 前記気体リーク部は、前記気体を透過させる性質を有する材質で形成されたチューブであることを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。

 前記気体リーク部は、開閉切替弁であることを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。

 前記気体リーク部は、前記圧力測定管路上に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。

 前記気体リーク部は、前記圧力測定管路接続部上に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。

 前記気体リーク部は、前記中継管路上に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。

 前記圧力測定管路の内径は、前記送気管路の内径よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。

 前記送気流量可変部の動作を制御する制御部を更に備えており、前記制御部は、前記第二の圧力測定部の測定値が予め設定されている設定値以上である場合には、前記気体が連続的に送気されるように前記送気流量可変部を制御し、前記第二の圧力測定部の測定値が前記設定値未満である場合には、前記気体が間欠的に送気されるように前記送気流量可変部を制御することを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。

 前記送気管路上に前記気体を供給するか否かを切り替える管路開閉部と、前記管路開閉部の動作を制御する制御部を更に備えており、前記制御部は、前記第二の圧力測定部の測定値が予め設定されている設定値以上である場合には、前記気体が連続的に送気されるように前記管路開閉部を制御し、前記第二の圧力測定部の測定値が前記設定値未満である場合には、前記気体が間欠的に送気されるように前記管路開閉部を制御することを特徴とする、請求項1に記載の気腹装置。