OPTICAL MODULE
本発明は、光モジュールに関する。
光通信等に使用される光モジュールにおいて、平面光波回路(Planar Lightwave Circuit:PLC)は、たとえば光分岐導波路や、波長フィルタとして用いられている場合がある(特許文献1、2)。
たとえばPLC素子によって構成した波長ロッカーを用いた光モジュールにおいて、PLC素子をセラミック基板などの基台に搭載し、接合して固定している場合、環境温度の変化や温度調整などのために加熱や冷却があったときに、凸型や凹型になろうとする反り応力が基台に発生する。この場合、この応力を受けたPLC素子の導波路が変形したり導波路に歪みが発生したりすることによって、PLC素子の光学特性が変化してしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、温度変化に従うPLC素子の光学特性の変化が抑制された光モジュールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る光モジュールは、所定の線膨張係数とヤング率との積を有する基台と、前記基台に搭載された平面光波回路素子と、前記平面光波回路素子の、前記基台への搭載面と反対側の面に搭載され、温度変化に従う前記基台の反りに伴う前記平面光波回路素子の反りを減少させる線膨張係数とヤング率との積を有する反り抑制部品と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記反り抑制部品の線膨張係数とヤング率との積が、前記基台の線膨張係数とヤング率との積の0.6倍以上1.5倍以下であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記平面光波回路素子は、シリコンまたは石英系ガラスを構成材料として含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、受光素子をさらに備え、前記平面光波回路素子は、入力された光に対して、波長に対して周期的に変化する透過特性を有しており、前記受光素子とともに波長ロッカーを構成していることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記基台はセラミックからなる基板を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記基板は窒化アルミニウム、アルミナ、窒化シリコンのいずれか一つを含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記基台は光学部品搭載用ベースまたはペルチェモジュールにおける絶縁性の基板であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記反り抑制部品は、金属元素を構成材料として含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記反り抑制部品は、AuSn、SnAgCu、SnAgInBiまたはSnBiを含む半田によって前記平面光波回路素子に接合されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記反り抑制部品は、サーミスタ、コンデンサ、または抵抗器であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、前記平面光波回路素子は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ゴム接着剤またはシリコーン樹脂接着剤によって前記基台に接合されていることを特徴とする。
本発明の一態様に係る光モジュールは、半導体レーザ素子、光受信機、光変調器、または光増幅器をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、温度変化に従うPLC素子の光学特性の変化が抑制されるという効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一または対応する要素には適宜同一の符号を付している。また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
(実施形態)
底板部1aは、銅タングステン(CuW)、銅モリブデン(CuMo)、アルミナ(Al2O3)などの熱伝導率が高い材料からなる。側壁部1b、上蓋部1c、光出力部1dは、Fe-Ni-Co合金、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ケイ素などの熱膨張係数が低い材料からなる。
光モジュール100の内部には、以下のコンポーネントが収容されている:熱電冷却素子(TEC)2、キャリア3、半導体レーザ素子4、レンズ5、光アイソレータ6、レンズホルダ7、レンズ8、PLC素子10、サーミスタ12、受光素子ホルダ13、受光素子ユニット14である。
光モジュール100では、筐体1の内部にこれらのコンポーネントが実装され、上蓋部1cを取り付けて気密封止されて構成されている。
光モジュール100は、半導体レーザモジュールとして構成されている。以下、各コンポーネントの構成および機能について説明する。
熱電冷却素子2は、底板部1aに固定されている。熱電冷却素子2は、外部から不図示のリードを介して電力を供給されて、電流を流す方向に応じて吸熱または発熱を行う。本実施形態では、熱電冷却素子2は公知のペルチェモジュールであって、2枚の絶縁性の基板の間に半導体素子が配置された構成を有する。2枚の基板のうち、上蓋部1c側の基板を基板2aとする。基台としての基板2aは所定の線膨張係数とヤング率との積を有する。なお、2枚の基板は、たとえばセラミックである窒化アルミニウム、アルミナ、窒化シリコン(Si3N4)のいずれか一つを含む。2枚の基板は、窒化アルミニウム基板、アルミナ基板、窒化ケイ素または窒化シリコン基板でもよい。
キャリア3、半導体レーザ素子4、レンズ5、光アイソレータ6、レンズホルダ7、レンズ8、PLC素子10、サーミスタ12、受光素子ホルダ13、受光素子ユニット14は、熱電冷却素子2における基板2a(基台)に搭載されている。これらのコンポーネントは、熱電冷却素子2に電流を流すことによって所望の温度に制御される。
半導体レーザ素子4は、キャリア3に搭載されており、たとえば波長可変レーザ素子である。キャリア3は、サブマウントとも呼ばれ、熱伝導性が高い絶縁性の材料からなり、半導体レーザ素子4が発する熱を熱電冷却素子2に効率良く輸送する。
半導体レーザ素子4は、外部から不図示のリードを介して電力を供給されて、レーザ光L1をレンズ5側に出力する。レーザ光L1の波長は、たとえば光通信の波長として好適な900nm以上1650nm以下である。
レンズ5は、キャリア3に搭載されている。レンズ5は、レーザ光L1が入力され、レーザ光L1をコリメートして出力する。
光アイソレータ6は、コリメートされたレーザ光L1が入力されて、レーザ光L1を通過させて光出力部1d側へ出力する。光アイソレータ6は、光出力部1d側から進行してきた光の通過を阻止する。これにより、光アイソレータ6は、外部から反射光などが半導体レーザ素子4に入力することを阻止する。
半導体レーザ素子4は、レンズ5と対向してレーザ光L1を出力する端面(出力端面)とは反対側の端面(後端面)からも、比較的パワーが弱いレーザ光L2を出力する。レンズ8は、レンズホルダ7に搭載されており、レーザ光L2を集光し、PLC素子10に出力する。
図1および図2に示すように、平面光波回路素子であるPLC素子10は、一方の主表面である搭載面10a側において基板2aに搭載され、接合剤9によって基板2aに固定されている。また、PLC素子10は、波長に対して透過特性が周期的に変化する2つのリングフィルタを備えている。PLC素子10は、入力されたレーザ光L2を3分割し、その1つを出力し、他の2つのそれぞれを、2つのリングフィルタのそれぞれを透過させて出力する。PLC素子10は、たとえばシリコンまたは石英系ガラスを構成材料として含む。PLC素子10は、シリコン導波路で構成されていてもよいし、石英系ガラスからなる導波路で構成されていてもよい。接合剤9は、たとえば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ゴム接着剤またはシリコーン樹脂接着剤である。
受光素子ユニット14は、受光素子ホルダ13に搭載されており、3つの受光素子を備えている。3つの受光素子は、それぞれ、PLC素子10から出力された3つのレーザ光のそれぞれを受光する。3つの受光素子のそれぞれから出力された電流信号は、外部の制御器に出力され、公知技術と同様にレーザ光L1の波長制御に使用される。すなわち、PLC素子10は、3つの受光素子とともに波長ロッカーを構成している。
図1、2に示すように、反り抑制部品であるサーミスタ12は、PLC素子10の、基板2aへの搭載面10aと反対側の面10bに搭載され、接合剤11によってPLC素子10に固定されている。接合剤11は、たとえばAuSn、SnAgCu、SnAgInBiまたはSnBiを含む半田である。サーミスタ12は、金属元素を構成材料として含んでおり、たとえばMnNiCo酸化物からなる。サーミスタ12は、PLC素子10の温度検出のために設けられている。接合剤11が半田の場合は、面10bにメタライズ処理を行うことが好ましい。
ここで、基板2aには、環境温度の変化や熱電冷却素子2による温度調節に従って、反りが発生する。この反りに伴ってPLC素子10が反った場合、PLC素子10の光学特性が変化する。しかしながら、この光モジュール100では、サーミスタ12が、このようなPLC素子10の反りを減少させる線膨張係数とヤング率との積を有している。具体的には、基板2a内に、基板2aを反らせようとする応力が発生する場合、サーミスタ12内でも、サーミスタ12を反らせようとする応力が発生する。その結果、基板2aがPLC素子10を反らせようとする力と、サーミスタ12がPLC素子10を反らせようとする力とが、互いに打ち消し合うようにPLC素子10に掛かることとなる。その結果、PLC素子10に発生する反りは減少するので、光学特性の変化が抑制される。
基板2aの線膨張係数とヤング率との積は、基板2aに発生する反り応力の大きさを示し、サーミスタ12の線膨張係数とヤング率との積は、サーミスタ12に発生する反り応力の大きさを示す。したがって、PLC素子10に発生する反りを効果的に減少させるには、サーミスタ12の線膨張係数とヤング率との積が、基板2aの線膨張係数とヤング率との積の0.6倍以上1.5倍以下であることが好ましく、さらには0.9倍以上1.1倍以下であることがより好ましく、1倍程度であることがさらに好ましい。
PLC素子10の光学特性の具体例としては、導波路損失やリングフィルタの透過波長スペクトルが挙げられる。これらの光学特性の変化が抑制されることによって、波長ロッカーによるレーザ光L1の波長モニタの精度の温度依存性が抑制される。
以下、図2の構成において、構成材料を特定して具体例を説明する。
基板2aが窒化アルミニウム基板であり、線膨張係数が4.6×10-6/℃、ヤング率が320GPaとする。この場合、線膨張係数とヤング率との積(以下、単に積と記載する場合がある)は1472×10-6GPaであり、温度変化ΔTが40℃の場合に発生する応力(熱応力)は58.88MPaである。
接合剤9がエポキシ樹脂であり、線膨張係数が380×10-6/℃、ヤング率が0.65GPaとする。この場合、積は247×10-6GPaであり、温度変化ΔTが40℃の場合に発生する応力は9.88MPaである。
PLC素子10がシリコンからなり、線膨張係数が2.6×10-6/℃、ヤング率が185GPaとする。この場合、積は481×10-6GPaであり、温度変化ΔTが40℃の場合に発生する応力は19.24MPaである。
接合剤11がAu80%、Sn20%の半田であり、線膨張係数が17.5×10-6/℃、ヤング率が60GPaとする。この場合、積は1050×10-6GPaであり、温度変化ΔTが40℃の場合に発生する応力は42MPaである。
サーミスタ12がMnNiCo酸化物からなり、線膨張係数が9×10-6/℃、ヤング率が150GPaとする。この場合、積は1350×10-6GPaであり、温度変化ΔTが40℃の場合に発生する応力は54MPaである。
ここで、熱応力については、PLC素子10の両側のそれぞれで最も熱応力が高い要素による寄与が大きいと考えられる。最も熱応力が高いのは、PLC素子10の搭載面10a側では基板2aであり、面10b側では、サーミスタ12である。基板2aの積は58.88MPa、サーミスタ12の積は54MPaである。この場合、サーミスタ12の積が、基板2aの積の約0.92倍であり、PLC素子10の光学特性の変化を抑制する上で好ましい。
以上説明したように、実施形態に係る光モジュール100では、温度変化に従うPLC素子10の光学特性の変化が抑制される。
(変形例)
この変形例では、サーミスタ12および基板15の少なくともいずれか一つが、反り抑制部品として機能するように線膨張係数とヤング率との積が設定されている。これによって、温度変化に従うPLC素子10の光学特性の変化が抑制される。
また、この変形例では、PLC素子10の面10bにメタライズ処理を施さなくてもよい。
(搭載位置)
サーミスタ12は、図4Aに示すようにリング導波路10c,10d、アーム導波路10e,10fと重ならないように搭載してもよい。サーミスタ12は、図4Bに示すように2つ搭載してもよい。サーミスタ12は、図4Cに示すようにリング導波路10c,10dと、アーム導波路10e,10fの一部とを覆うように搭載してもよい。サーミスタ12は、図4Dに示すようにリング導波路10c,10dのリング内に搭載してもよい。
なお、上記実施形態では、PLC素子はリングフィルタを備えているものであるが、PLC素子はこれに限られず、たとえばマッハツェンダ干渉計(Mach-Zehnder Interferometer:MZI)を備えていてもよい。
図5A、図5B、および図5Cはそれぞれ、マッハツェンダ干渉計を備えるPLC素子におけるサーミスタの搭載位置を説明する模式図である。PLC素子20は、入力導波路20aと、アーム導波路20b、20cと、出力導波路20dとを有するマッハツェンダ干渉計を備える。このようなPLC素子20は光変調器を構成する。また、このPLC素子20は、光変調器として構成された光モジュール(光変調器モジュール)の基台である光学部品搭載用ベースに搭載され、たとえばエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ゴム接着剤またはシリコーン樹脂接着剤によって固定されている。光学部品搭載用ベースは、たとえばセラミックである窒化アルミニウム、アルミナ、窒化シリコンのいずれか一つを含み、たとえば、窒化アルミニウム基板、アルミナ基板、または窒化シリコン基板でもよい。
PLC素子20に搭載され、半田などの接合剤で固定されたサーミスタ22は、PLC素子20の温度検出に用いられるとともに、反り抑制部品として機能する。これにより、温度変化に従うPLC素子20の光学特性の変化が抑制される。サーミスタ22は、図5Aに示すように入力導波路20a、アーム導波路20b,20c、出力導波路20dと重ならないように搭載してもよい。サーミスタ22は、図5Bに示すようにアーム導波路20b,20cの間の領域に搭載してもよい。サーミスタ22は、図5Cに示すようにアーム導波路20b,20cと、入力導波路20a、出力導波路20dの一部とを覆うように搭載してもよい。
なお、反り抑制部品は、サーミスタや基板に限らず、たとえばコンデンサや抵抗器でもよい。特に、光変調器として構成された光モジュールでは、コンデンサが用いられるので、これをPLC素子に搭載し、反り抑制部品として使用することができる。
また、上記実施形態では、光モジュールは、半導体レーザモジュールまたは光変調器モジュールとして構成されているが、これに限られない。たとえば、光モジュールは、光受信機を備えた光受信機モジュールとして構成されていてもよい。この場合、PLC素子はたとえばコヒーレントミキサを構成するものとして搭載されている。また、半導体レーザモジュールは、さらに光増幅器、特に半導体光増幅器を備えていてもよい。これによってより高出力の半導体レーザモジュールを実現できる。あるいは、光送信機、光受信機、光変調器などすべてを集積化したIC-TROSA(Integrated Coherent-Transmitter Receiver Optical Sub-Assembly)として構成されていてもよい。
また、上記実施形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
本発明に係る光モジュールは、光通信などの分野に好適に利用できる。
1 筐体 The purpose of the present invention is to provide an optical module in which a change in the optical characteristics of a planar lightwave circuit (PLC) element in accordance with a temperature change is suppressed. The optical module is provided with: a base having the product of a predetermined linear coefficient of expansion and a Young's modulus; a planar lightwave circuit element mounted on the base; and a warping suppressing component which is mounted on a surface of the planar lightwave circuit element on the side opposite to the surface for mounting on the base, and which has the product of a linear coefficient of expansion and a Young's modulus for decreasing warping of the planar lightwave circuit element as a result of warping of the base in accordance with a temperature change.
所定の線膨張係数とヤング率との積を有する基台と、
前記反り抑制部品の線膨張係数とヤング率との積が、前記基台の線膨張係数とヤング率との積の0.6倍以上1.5倍以下である
前記平面光波回路素子は、シリコンまたは石英系ガラスを構成材料として含む
受光素子をさらに備え、
前記基台はセラミックからなる基板を備える
前記基板は窒化アルミニウム、アルミナ、窒化シリコンのいずれか一つを含む
前記基台は光学部品搭載用ベースまたはペルチェモジュールにおける絶縁性の基板である
前記反り抑制部品は、金属元素を構成材料として含む
前記反り抑制部品は、AuSn、SnAgCu、SnAgInBiまたはSnBiを含む半田によって前記平面光波回路素子に接合されている
前記反り抑制部品は、サーミスタ、コンデンサ、または抵抗器である
前記平面光波回路素子は、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ゴム接着剤またはシリコーン樹脂接着剤によって前記基台に接合されている
半導体レーザ素子、光受信機、光変調器、または光増幅器をさらに備える
図1は、実施形態に係る光モジュールの模式的な一部切欠側面図である。この光モジュール100は、筐体1を備えている。筐体1は、底板部1aと、側壁部1bと、上蓋部1cと、光出力部1dとを備えている。底板部1aは板状の部材である。側壁部1bは、4面を有する枠板状の部材であり、各面は底板部1aと略直交している。上蓋部1cは、底板部1aと対向して配置された板状の部材である。光出力部1dは円管状の部材であり、側壁部1bの1面に設けられている。側壁部1bには透光性の窓が設けられており、筐体1内部から窓および光出力部1dを通って光が通過可能となっている。
図3は、実施形態1の変形例を説明する模式図である。図3に示す構成では、図2に示す構成におけるPLC素子10とサーミスタ12との間に、基板15が介在している。基板15は接合剤16によってPLC素子10に固定されている。サーミスタ12は、接合剤11によって基板15に固定されている。基板15は、基板2aと同様に、たとえばセラミックである窒化アルミニウム、アルミナ、窒化シリコンのいずれか一つを含み、窒化アルミニウム基板、アルミナ基板、または窒化シリコン基板でもよい。接合剤16は、接合剤9と同様に、たとえば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ゴム接着剤またはシリコーン樹脂接着剤である。
図4は、サーミスタの搭載位置を説明する模式図である。図4A、図4B、図4C、および図4Dはそれぞれ、PLC素子10を面10b側から見た図である。PLC素子10は、2つのリングフィルタの構成要素として、リング導波路10c,10d、アーム導波路10e,10fを有している。リング導波路10cはアーム導波路10eと光学的に結合しており、リング導波路10dはアーム導波路10fと光学的に結合している。
1a 底板部
1b 側壁部
1c 上蓋部
1d 光出力部
2 熱電冷却素子
2a、15 基板
3 キャリア
4 半導体レーザ素子
5、8 レンズ
6 光アイソレータ
7 レンズホルダ
9、11、16 接合剤
10、20 PLC素子
10a 搭載面
10b 面
10c、10d リング導波路
10e、10f、20b、20c アーム導波路
12、22 サーミスタ
13 受光素子ホルダ
14 受光素子ユニット
20a 入力導波路
20d 出力導波路
100 光モジュール
L1、L2 レーザ光
前記基台に搭載された平面光波回路素子と、
前記平面光波回路素子の、前記基台への搭載面と反対側の面に搭載され、温度変化に従う前記基台の反りに伴う前記平面光波回路素子の反りを減少させる線膨張係数とヤング率との積を有する反り抑制部品と、
を備えることを特徴とする光モジュール。
ことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項1または2に記載の光モジュール。
前記平面光波回路素子は、入力された光に対して、波長に対して周期的に変化する透過特性を有しており、前記受光素子とともに波長ロッカーを構成している
ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項5に記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一つに記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一つに記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一つに記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一つに記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一つに記載の光モジュール。
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一つに記載の光モジュール。









